04/03/17:12 [PR] |
06/20/14:02 晩秋に逝ってしまった友人へもう、あれから何年になるだろうか。
晩秋に、中学時代の友人が亡くなってから。 改札で、「気をつけて」と見送ってから、 どれくらいの時が経っただろう。 あれが、今生の別れだったとは。 それからずっと彼女とは連絡をとってはいませんでした。 同じ中学の友人が知らせてくれなければ、 あと何年も知らないままだったかもしれません。 同い年の、それも『友人』が、死ぬなどということは あまり考えではいませんでした。 離れていても、何年も会わなくても、 この同じ世界で、同じ時をずっと一緒に生きているのだと、 そんな風に思ってました。 でも そんなことはないのだと、 人は思ってもみないときに死ぬのだと思い知らされたのは、 同じ大学を出た友人が、事件に巻き込まれて亡くなったときでした。 yahoo!のニュースの記事に、友人の名前を見たとき、 その場から動けませんでした。 人は、思いもしないときに亡くなるのだと、 お葬式の帰り、ホームで電車を待っているときに思いました。 中学の時、 私の家は、同級生、同学年生のどの家よりもずっと貧しく、 色々なことにおいて我慢を強いられてきたので、 皆が持っているものは、ほとんど持っていませんでした。 それゆえに、巨大な劣等感と それを打ち消そうとする更に巨大な自尊心、 巨大な虚栄心とでもいうのですか、から、 私はとても嫌な人間でした。 今でも、当時の自分を思い出したくはありません。 そして、当時の私を知っている同級生とも 会いたくはありませんでした。 その気持ちは今もかわりありません。 ただ、彼女ともう1人の友人とは、 何年か前までは連絡をとっていました。 彼女らは、そんな風だった私にも、 いつもいつも笑いかけてくれていました。 彼女らはたぶん、他の同級生より、勿論私なんかよりも、 ずっとずっと大人だったんだと思います。 そうならざるを得なかった理由は、ずっと後で知りましたが。 中学を卒業してからも、ずっと交流がありました。 友人は自宅でピアノの先生をしていました。 私も、一週間に一度、習いに行ってました。 レッスンの合間に、リクエストをすると、 真剣に、そして楽しげに、 とても大切にしていたグランドピアノを弾いてくれました。 彼女が一人暮らしを始めたとき、そのピアノも一緒に引っ越しました。 音大が近くにあったので、そういう設備の部屋は沢山あったようです。 部屋のほとんどを占領しても、その子を連れてきたかったそうです。 「半分ピアノの下に入って寝てるんだよ。」 そう言って笑った彼女を思い出します。 親元を離れて、一人で生きて行くには、 ピアノの先生では無理だと、彼女は企業に就職しました。 それで、レッスンも突然終わってしまいました。 「ごめんね。でも、休みの時に来てくれれば教えられるよ。」 彼女はそう言ってくれましたが、 住む所も少し離れてしまい、休みもあわなくなってしまったので、 あまり会うこともなくなってしまいました。 そして、あの日、ここに遊びに来て、 駅まで送り、改札で後ろ姿を見送った。 あのときは、もう二度と会えなくなるとは思ってもみませんでした。 彼女が亡くなったと知って、ブログに行ってみましたが、 もう何もありませんでした。 痕跡を求めて、Facebookにたどり着いた時、 年を重ねた彼女の笑顔をみつけました。 それを見たとき、 今更私が何を言っても、何を想っても、遅いのだと気がつきました。 そして、最後に彼女が必要とした人々や物が、 ちゃんと傍にあったのだと、 その笑顔が伝えてくれた気がしました。 私は、せめて、祈ろう。 もう、それしかできないのだから。 -彼女の魂が安らかであらんことを- 彼女を支え、見送った人達は、今、何を想うのだろう 愛しいひとへ。 -独り遺る貴方へ- 先に逝く私をどうか許してください。 本当は もっともっと貴方と一緒にいたいのです。 願っても、願っても、叶わなくて、 頑張っても、頑張っても、体が蝕まれていって、 もう、これで精一杯。 貴方を遺して旅立つ私を どうか許してください。 もっと、一緒にいたかったのです。 静かに降る雪を、貴方の傍で眺めていたかった。 桜の花びらが舞い散る通りを、貴方と腕を組んで歩きたかった。 暑い日差しを貴方と浴びて・・・ ・・・もう、どれもできないのです。 もう、視界の半分も見えなくなってしまったのです。 これ以上、貴方と一緒にいられないというのなら、 せめて貴方の顔が見えるうちに、逝ってしまいたいのです。 貴方の声が聞こえるうちに 貴方が私の大切な大切なとても愛しいひとだと 頭がわかっているうちに、逝ってしまいたいのです。 貴方を独り遺していくのは、とても心配だけど。 ・・・もっと、一緒にいたかった。 貴方を独り遺して逝く私を、どうか、許して、ください・・・ 『愛しいひとへ。』より 作 炎華 PR
|
|
|