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庭と外出先で出会った花の写真を、思い出などと共に載せております。
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秩父の桜です。
ここに載せてある写真は全て主人が撮ったものです。

染井吉野の咲く時期は、悲しいことが多いと前回も書きました。
この写真の年を含む何年かは、主人に不信感を持っておりました。
責任ばかりあって、神経をすり減らす位置についたばかりだったので、
主人も相当いらいらすることが多かったのだと思います。
それだけじゃなかったことは、今ではよくわかっておりますが、
それを引っ張り出しても今更どうしようもないので、
あえて自分の中で黙殺しております。


長瀞へ桜を見に行こうと言い出したのはどちらだったかは忘れました、
当時は、夜仕事が終わってから、
ふらっと出掛けることが多かったです。
まだ、コーギー幸湖さんもいなかったので。

ホテルに着いて、お風呂から出てくると、主人は映画を観てました。
今だったら、「何観てんの?」と素直に訊けますが、
そのときは、主人の普段の態度にも非常に不信感を持っていて、
久しぶりに出掛けても、不機嫌な様子の主人に
無邪気に話しかける気も起きず。

消すでもなく、最初からかけ直すでもなく、そのまま観続ける主人。
なんだ?この配慮のなさは?
いつもそうだ いつも いつも!
普段のもやもやが増幅され、かなりいらいらしておりました。

忙しいんだと、主人をあまり頼っちゃいけないんだと、
自分に言い聞かせ、我慢に我慢を重ね、
それでも、主人の私に対する態度の違和感は消えず、
更に、不信感をもっていることへの罪悪感に苛まれ、
なんで、こんなに辛い思いをしなければいけないんだろう、と。

映画は単なるきっかけに過ぎませんでした。
ただ引き金になっただけです。

この時期の我々の喧嘩はすさまじいもので、
どちらかが泣いて過ちを認めるまで攻撃の手は緩めません。
怒鳴るとか、暴力をふるうとかは一切無く、
多少言葉遣いと声を荒げることはありますが、全て論理戦です。

主人は即座に判断して、私の論理の弱点をついてきます。
それができない私は、主人が言ってくるだろう事を全て予測した上で、
隙の無い返答を用意しておきます。
下準備ができているときはいいのですが、
この時のように急に始まると、かなり不利です。
が、常々不満に思っている事から起きた喧嘩だったので、
主人の反撃をかわし、勝利したのは私でした。

・・それでも、
気分のいいものではありません。
顔をぐちゃぐちゃにして謝る主人を前にして、巨大な後悔と罪悪感。
ここまでうちのめす必要があったのか、自問自答。
沸き上がる苦い想い。

朝になっても、咲き誇る染井吉野をみても、楽しめませんでした。

もっと、違う言い方ができたんじゃないのか
もっと、違う伝え方があったんじゃないのか

この時、私がカメラを持っていたら、どんな写真を撮ったでしょうね。



帰りの車で、夜桜を観ながら、こっそり泣いてしまいました。

あのもやもやした何年間のことは忘れることはできません。
黙殺しているとはいえ、忘れてしまったわけではないので、
ふと何かの拍子に思い出すと、今でもすごくつらいです。

泣くことも、怒ることもできなかったあの年の、
自分を消してしまいたい気持ちを抑えて見上げた桜、染井吉野。

潔く散る花が羨ましかった。



それでも、また二人で見たいと願っている自分がいました。



あの何年かがあったからこそ、
今、二人で生きていられることが大切だと思えます。
これからも、ずっと二人で、二人+幸湖さんで、
生きていける幸せを感じる事ができるのだと思います。





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